ECL勝利の勢いをリーグ戦に繋げたいマインツ

チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)に次ぐ第3階層のレベルの欧州の大会で、優勝チームは翌シーズンのEL出場権が得られるヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)から中2日でマインツはアウェーのハンブルガーSVに乗りこむ。先日のECLではオモニアに1-0で勝利した勢いのまま下位に沈むリーグ戦でも勝利を挙げたい。
昇格組のハンブルガーSVが幸先良くホームで2点先取する
昇格組ながら勢いに乗るハンブルガーSVが、開幕から不安定な戦いを続けるマインツを迎え撃った。キックオフ直後からホームのHSVが主導権を握り、ハイテンポなプレスと鋭い縦の攻撃でマインツを押し込む展開となった。
試合の均衡が破れたのは前半6分。左サイドを起点に攻撃を作ったハンブルガーSVは中央を責め上がり、右サイドから流れてきたDFゴチョレイシュビリがPA外から左足一閃。シュートはマインツGKリースの手に当たり、ポストに阻まれたがそのボールをMFロコンガが詰めて先制に成功する。
続く前半10分、右サイドでの連携から追加点が生まれる。GKフェルナンデスのゴールキックから右サイド裏に流れたボールをFWクニスデルファーが中へクロスを供給。FWフィリップが中でトラップし、サイドネットへシュートを突き刺した。わずか10分で2点を先行したハンブルガーSVが完全に試合の主導権を握った。スタジアムは大歓声に包まれ、マインツは完全に守備陣形を崩される形となった。
その後もハンブルガーSVはテンポを落とさず、中盤で試合をコントロールする。マインツは前線へのつなぎがうまくいかず、攻撃が単発で終わる場面が目立った。ハンブルガーSVの守備はコンパクトで、GKフェルナンデスの好セーブもあり前半を2点リードで折り返す。
後半も立ち上がりにハンブルガーSVが点を取り優位に試合を進める
後半も流れは変わらず、開始からわずか8分で再び試合が動いた。後半8分、中盤でのボールの奪い合いを制したハンブルガーSVはFWドンペが左サイドでボールを受けると、巧みなステップで相手をかわし、ペナルティエリア内へ侵入。そのまま右足で強烈なシュートを放つと、ボールはゴール右上に突き刺さり、リードを広げた。
勢いづくハンブルガーSVはさらに攻勢を強め、後半16分には試合を決定づける4点目が生まれる。中盤でボールを奪い、素早く前線へ展開。マインツの最終ライン裏に抜け出したFWフィリップがGKと1対1位になった。FWフィリップは左足でボールを浮かせて冷静にゴールに流し込んだ。
マインツの守備陣は完全に崩壊してしまい、前後半通して決定機らしいチャンスを作ることが出来なかった。日本代表MF佐野はフル出場したが4-0で大敗を喫し、マインツは降格圏の16位に沈んでしまった。なお、川崎はこの試合メンバー外となっている。
