【25-26プレミア第7節】チェルシーvsリヴァプールは後半AT弾でチェルシー首位撃破

プレミアリーグ

互いにCLから中3日で迎えるビッグカード

 チェルシーCLから中3日で首位のリヴァプールをホームに迎える。モウリーニョ監督率いる直近のCLベンフィカ戦では1-0で勝利しており、この勢いをリヴァプールにぶつけたい。一方首位リヴァプールは現在公式戦2連敗を喫しており、この試合に敗れると首位陥落の可能性がある。注目の新加入のMFヴィルツの初ゴールが待たれる。

MFカイセドのミドルでチェルシーが先制する

 キックオフ直後から両チームとも高いインテンシティでぶつかり合い、この試合の激戦を予感させるかのような立ち上がりだった。チェルシーはコンパクトな陣形を敷き、リヴァプールのプレスを回避しながらビルドアップを進め、序盤から積極的な姿勢を見せた。

 前半14分、ホームのチェルシーが試合を動かす。左サイドから中央に絞ったMFカイセドがリヴァプールの中盤を突く形でボールを保持。中央を駆け上がりPA外から思い切りよくミドルシュートを放つ。ボールは見事にゴール右上隅へと突き刺さりチェルシーが先制し、ホームのスタンフォード・ブリッジは大いに沸いた。

 その後もチェルシーは落ち着いて試合を進め、リヴァプールのサイド攻撃をよく封じた。リヴァプールは中盤でのボール回収がうまくいかず、なかなか前線のFWサラーやFWガクポに良い形でボールを渡せない。攻撃は単調になり、縦への突破にも鋭さが欠けていた。前半はこのままチェルシーの1点リードで折り返す。

後半は一転しリヴァプールが攻勢に出る

 後半に入ると、リヴァプールは前半パフォーマンの低かったDFブラッドリーに代えてMFヴィルツを投入し、MFソボスライを右SBに回す攻撃的な布陣で試合のテンポを上げてきた。特に右サイドのFWサラーが積極的に仕掛けるようになり、前半よりも攻撃の迫力が増した。

 後半18分、その攻勢が実を結ぶ。MFソボスライが右サイドでボールを持って上がり、FWサラーとのパス交換から相手陣内深くまで侵入しクロスを上げる。そのクロスをニアサイドでFWイサクがフリックして後ろにそらすと逆サイドに走りこんだFWガクポが右足ボレーを一閃。1-1の同点に追いつき、リヴァプールが試合を振り出しに戻した。

一方のチェルシーは後半9分に負傷交代したDFバディアシルに続き、後半22分にDFアチームポンも負傷するアクシデントに見舞われ、センターバックが2枚とも負傷交代してしまう。ただ、途中出場したFWバイノーギッテンスやFWエステバンを中心にリヴァプールゴールに襲い掛かる。

リヴァプールはMF遠藤を投入するも痛恨の後半ATに被弾する

 後半41分にリヴァプールはMF遠藤を投入するがチェルシーの勢いを止められず、この日最もスタンフォード・ブリッジが湧く瞬間がやってくる。後半AT5分、左サイドのDFククレジャが高い位置まで駆け上がり、グラウンダーのクロスを中に供給。このボールに反応したのが交代出場の18歳FWエステバン。わずかにマークを外していたFWエステバンはスライディングし、ワンタッチでゴールへ流し込み、チェルシーに劇的な勝ち越し点をもたらす。

スタジアムは割れんばかりの歓声に包まれ、チェルシーベンチも大歓喜。マレスカ監督も喜びのあまりタッチラインを飛び出して選手たちと抱き合った。その後はチェルシーが冷静にボールを回し、リヴァプールに反撃のチャンスを与えず、スコアは2-1で試合が終了した。チェルシーは劇的な勝利をつかんだ一方、この日勝ったアーセナルが首位に浮上し、リヴァプールは手痛い公式戦3連敗で首位陥落となった。

 

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