
首位バイエルン・ミュンヘンがホームのアリアンツ・アレーナで最下位のマインツを迎えた。今シーズン両チームの立場は対照的で、バイエルンはリーグ戦も欧州CLも順調に勝点を重ねている。一方のマインツはヘンリクセン監督が解任されるなど苦しいシーズンを送っており、今季のリーグ戦勝利はわずかに1試合のみ。予想ではバイエルンの圧倒的優位が予想されたが、試合は予想外の展開となった。バイエルンはDF伊藤、マインツはMF佐野とMF川崎が先発し、日本人トリオがそろって先発出場した。
前半からバイエルンがボールを圧倒的にキープする展開に
バイエルンはキックオフ直後から高い位置でボールを支配し、試合を主導した。パスワークからテンポ良く攻撃を組み立て、前線の連携で主導権を握る。ボール保持率が80%を超えるなど圧倒的にボールをキープした。そうした中、前半29分に得点が生まれる。右サイドからFWケインが逆サイドの深い位置にいたFWニャブリへグラウンダーのクロスを上げ、FWニャブリが中へ折り返し、17歳の若手MFカールがゴール前で冷静に流し込んで先制。バイエルンが順調に得点を奪い、観客を沸かせた。
その後はボールをキープするも主導権を握る一方で決定力にやや欠ける場面も散見され、前半終盤にマインツが反撃の糸口をつかむ。前半終了間際、FKからMFボービングの上げたクロスをDFポトゥルスキが頭で合わせて同点ゴールが決まった。マインツは王者バイエルン相手にボールを持たれる展開が続くも1–1で前半を終えた。
後半も拮抗した展開が続く中マインツが逆転に成功する
後半に入ってバイエルンが再び押し込む場面も増えるが、中盤でのパスミスや最終局面での連携不足が響き、得点には至らない時間が続く。逆に後半22分マインツがリードを奪う展開となった。中盤でボールを収めたDFベルが相手チーム最終ラインを抜け出したMFイジェソンへロングフィードを送る。それをMFイジェソンが直接ヘディングでゴールを沈め、マインツが逆転に成功する。バイエルンの守備陣がやや集中を欠いた瞬間を突かれ、スタジアムは静まり返った。
バイエルンが終了間際のPKで追いつき打ち合いはドローとなった
逆転を許したバイエルンは、終盤にかけて再度攻勢を強める。選手交代を使いながら攻撃のバリエーションを増やし、ゴール前でのチャンスを数多く創出するものの、頑強な守備を見せるマインツGKバッツの活躍もあり、なかなかネットを揺らせない。
しかし後半42分、バイエルンはついに同点に追いつく。敵陣深くでの攻撃からバイエルンFWケインが相手DFのファウルでPKを獲得し、自ら冷静にこれを決めた。これがバイエルンにとって救いの一撃となり、試合は劇的な2–2の引き分けで終了した。またも勝利を上げることが出来なかったマインツは厳しい戦いが続く。

