【25-26ラリーガ第7節】A・マドリーvsR・マドリーはアトレティコが衝撃の5発快勝

ラリーガ

今季スタートダッシュの明暗が分かれた2チームがダービーで激突

 欧州屈指のダービーがアトレティコのホーム、リヤド・エア・メトロポリターノで行われる。アトレティコは前節アルバレスの劇的ハットトリックで勝利したものの2勝3分1敗で8位という物足りない順位だ。一方レアルは開幕から無傷の6戦全勝で勢いに乗る。両チームスタートダッシュの明暗が分かれる形となり、レアル優勢の見方が強いがアトレティコはホームでレアルの攻撃を凌いで勝利を挙げたい。

互いが攻撃力を発揮し序盤から点の取り合いに

 試合は序盤からホームのアトレティコが主導権を取りにいく展開となった。アトレティコは中盤から前線へボールを送る展開でペースを作り、守備面でも抑えを効かせようと試みていた。前半14分、アトレティコが試合を動かす。敵陣内の右サイド深い位置でボールを拾ったMFジュリアーノがクロスを上げてDFルノルマンが競り勝ち、ヘディングでゴールネットを揺らした。これでアトレティコが1-0と先制し、リアド・エア・メトロポリターノは大歓声に包まれる。

 リードを奪ったアトレティコは守備を固めつつ、リスクヘッジしながらカウンターを狙う展開に移行。しかしレアルが前半25分、MFギュラーが中盤でボールを受け、一瞬の隙をついてアトレティコの最終ラインへスルーパス。これに抜け出したムバッペが冷静に右足で流し込み、1-1の同点とした。

その後両チーム1点ずつ取り2-2で前半を折り返す

 前半37分にレアルが逆転に成功する。アトレティコDFルノルマンのクリアボールを中盤で拾ったレアルFWエンバぺが持ち上がり、左サイドに開いていたMFヴィニシウスへ預けた。PA内でMFヴィ二シウスが圧巻の切り返しでアトレティコ選手二人をかわし、中へグラウンダーのクロスを上げる。ハーフバウンドした難しいボールをMFギュレルが抑えの効いたボレーシュートを放ち、レアルが逆転する。

 個の能力の高さを見せつけたレアルがその後試合を優位に進めるかに思われたが、アトレティコが前半アディショナルタイム3分に同点に追いつく。左サイド相手陣内でスローインを受けたMFコケが素早く中へクロスを上げ、中で合わせたFWセルロートの打点の高いヘッドがゴールに突き刺さる。前々節で危険なプレーにより退場処分となった長身FWが名誉挽回の同点ゴールを決めた。

イーブンだった前半と違い後半はアトレティコ攻撃陣が火を吹く

 後半に入ると、開始早々から再び試合が動く。後半6分、レアルMFギュレルがPA内でボールをクリアしたところ、振り上げた足がアトレティコMFニコゴンザレスの顔に当たりPKを献上。MFギュレルにはイエローカードが提示され、このPKをアルバレスが冷静にゴール右隅へ決め、3-2と勝ち越した。逆転を許したレアルは前線を押し上げて反撃を試みるも、アトレティコの守備は集中を保ち、決定機を作らせない。

 すると後半19分、アトレティコに追加点が生まれる。ゴール正面やや左の位置で得たフリーキックをFWアルバレスが直接ゴール左隅へ決め、スコアは4-2に。レアルGKクルトワもボールに触ったがアルバレスの技術の高さが上回り、試合の主導権は完全にアトレティコへ傾いた。

 2点を追う立場となったレアルはFWエンバぺやMFヴィ二シウスを中心にゴールを目指すが、アトレティコ守備陣は最後の局面で身体を張り、シュートコースを徹底的に消していく。レアルはMFマスタントゥオーノやMFロドリゴなど濠劇的な選手を途中で投入するも打開策を見いだせず時間が経過していった。

 そして後半アディショナルタイム3分、試合を締めくくる一撃が決まる。カウンターから抜け出したアトレティコは最後にFWグリーズマンへとボールを送り、エースが冷静にダメ押しのゴールを流し込み勝負は決定的となった。試合はそのまま終了のホイッスルを迎え、アトレティコが5-2で圧勝。レアルの開幕連勝はここで止まり、ホームのアトレティコが69,000人を超える観客の前で意地を見せる結果となった。

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