【25-26ラリーガ第6節】レバンテvsR・マドリーはレアルが無傷の開幕6連勝を飾りダービーへ弾み

ラリーガ

首位を快走するマドリーがレバンテのアウェーに乗り込む

 シャビアロンソ新監督の下、リーグ戦5戦全勝と完璧なスタートダッシュに成功したマドリーはレバンテのアウェーに乗り込む。中2日の連戦のため前節のエスパニョール戦から先発メンバー4人をターンオーバーで入れ替えた。現在得点ランキングトップに立つエースFWエムバぺが3試合連続ゴールを達成し、チームを勝利に導けるかが注目だ。

前半からレアルが主導権を握る

 立ち上がりはレバンテがコンパクトに構え、素早いプレスからロングカウンターを狙う形を見せた。ボールを受けたMFベンセドルが敵陣深くに入り込みマイナスのパスをFWロメロが中で合わせる。しかし、これはボールが足元に入りすぎたため上手くヒットせずゴールポスト左にそれてしまう。その後試合は序盤からアウェーのマドリーが主導権を握り、個の能力の高さを前面に押し出す展開となった。中盤でセバリョスがリズムを作り、前線へ縦パスを通すことで徐々に相手陣内へ押し込んでいく。

 前半28分、均衡を破ったのはFWヴィニシウスだった。右サイドからドリブルでゴール近くまで持ち込み、カットインから右足アウトフロントに引っ掛けた技ありの鋭いシュートはゴール左隅に突き刺さった。シュートモーションがほとんど無かったためレバンテ守備陣は反応できなかった。ヴィニシウスは試合後「このシュートは(昨シーズンで退団した)モドリッチから教えてもらった。」という。先制を許したレバンテは守備ブロックを保ちながら反撃を狙うが、なかなか攻撃のフェーズに入れない。

 さらに前半38分、マドリーがカウンターから追加点を挙げる。中盤でボールを持ったヴィニシウスが素早く縦に持ち運び、右サイドを抜け出した新加入18歳のMFマスタントゥオーノへラストパス。マスタントゥオーノは中に折り返すという選択肢もあった中で、冷静にゴール右上隅へ蹴りこんだ。マドリーがシュート技術の高さを見せつける2得点で前半は終始優勢に進め、レバンテは決定機を作れないまま折り返した。

後半はレバンテが一矢報いるもマドリーが突き放す

 後半に入ると、レバンテは前線からのプレッシングを強め、左サイドを起点に攻勢をかける。後半9分ついにホームのレバンテサポーターを沸かせる瞬間が訪れる。右サイドからロメロが放ったシュートはシュートブロックに入ったマドリーDFハイセンの右足に当たり、浮いたボールをエヨングがヘッドで押し込む。マドリーにとってはややアンラッキーな形となったが、レバンテが1点を返し反撃のムードが高まる。

 しかし、後半19分、マドリーが再び2点リードに戻す。ペナルティエリア内でレバンテDFエルへサバルがマドリーFWエムバぺの足を引っかけPKを献上。キッカーを務めたエムバぺが冷静に“パネンカ”でゴール中央へ蹴り込み、1-3と点差を広げた。

 その2分後の後半21分、マドリードがダメ押しの4点目を奪った。MFギュレルが中央でボールを受け、相手最終ライン裏絶妙なスルーパスを供給し、抜け出したエンバぺがキーパーをかわしてゴール流し込む。立て続けとなるエースのゴールで1-4となり、試合を決定的なものにした。最終スコアは1-4でマドリーが快勝し、リーグ開幕6連勝を達成した。攻撃陣が爆発力を見せつけ次節マドリードダービ一へ大きな弾みをつけた。

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