佐野&川崎所属のマインツがホームに強豪ドルトムントを迎え撃つ

前節、佐野が1G1Aで独キッカー紙欧州5大リーグベストイレブンに選ばれる大活躍を見せ、今季リーグ戦4試合目で待望の初勝利を挙げたマインツはホームに強豪ドルトムントを迎える。昨季リーグ戦6位ながらも今季は出遅れたマインツだが、ここで連勝したいところだ。一方ドルトムントはリーグ戦3連勝で好調をキープ。3ポイントを確実に取り、首位バイエルンを追いかけたい。佐野は先発出場、川崎はメンバー外となった。
前半はドルトムントが主導権を握り優位に試合を進めていく
両チームフォーメーションが3-4-2-1同士のミラーゲームであったため、オールコートマンツーマンになり易く、序盤はゲームに大きな動きは見られなかった。しかしマインツのホームに乗り込んだドルトムントが徐々に試合の主導権を掌握していく。一方のマインツは自陣にブロックを敷き、中央のスペースを消しながらロングボールと速攻で対抗しようと試みる。
前半26分マインツが決定機を迎える。マインツが中盤でボールを奪い、FWジープが左サイドでボールを受けて中にグラウンダーのクロスを送り中でMFネベルが合わせるもポストに阻まれ得点には至らなかった。直後の前半27分、ドルトムント陣内深くの相手スローインからのルーズボールをドルトムントGKコベルがキャッチ。ゴールキーパースローからボールを繋ぎ、FWアディエミが中央でボールを運び、FWバイヤーへスルーパス。バイヤーは右サイドを駆け上がったFWブラントへボールを預け、ダイレクトで中に折り返し、ファーサイドからMFスベンソンが合わせてドルトムントがカウンターから先制する。
さらに前半40分またもドルトムントが自陣深くの相手スローインからカウンターで得点する。マインツのパスをカットした味方からのボールを受けたFWアディエミがマインツDFダコスタをかわし相手自陣で2対1の状況を作る。FWブラントとのワンツーパスでMF佐野をかわし、最後は冷静にゴール左隅へ流し込んだ。ドルトムントは前半を完全に支配し、理想的な展開で折り返した。
2点ビハインドのマインツはGKツェントナーが手痛い退場で10人に
後半開始後、マインツは何とか巻き返そうとするが、ドルトムントの守備ブロックが堅く、なかなか突破できない。さらに試合を決定づける出来事が起きる。後半22分、ドルトムントFWアデイェミが裏に抜け出したところをマインツのGKツェントナーがペナルティエリア外でスライディングをし、倒してしまう。このプレーが決定機の阻止と判断され、レッドカードで退場処分を受ける。これにより、マインツは残り20分以上を10人で戦わなければならない数的不利に陥る。
数的優位を得たドルトムントは、試合を落ち着かせながらも相手への攻撃圧を緩めない。終盤FWブラントが自ら決めきれないシーンもあったが、マインツの反撃はここまでで0-2で試合終了となった。MF佐野がインターセプトから攻撃に繋げるチャンスを作るなどフルタイム出場で奮闘するが、マインツは連勝を飾ることは出来なかった。